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バラの樹形の違いは?樹形の特性によって大きく変わります。

バラには樹形といわれる育ち方があり、樹形によって特性や花の雰囲気が大きく変わります。

よくクライミングローズやシュラブローズなど耳にしますが、これはそのバラの樹形を意味している言葉で、そのバラが剪定も何もしなければどんなふうに育つのかを表しています。

バラの樹形の種類

バラの樹形は、木立性、半つる性、つる性の3つに大きく分類されミニバラ種を入れると4つのタイプになります。さらにそこから細かく分類されていて、枝がこれからどんなふうに育っていくのかがこの種類で分かるようになっています。バラの樹形は「木立性」を基準に分類するとわかりやすく、覚えやすくなります。

 

木立性(ブッシュ)

木立性のバラはブッシュローズ、木バラなどといわれることもある種類のバラです。四季咲き性のモダンローズやチャイナ系やティー系に多い樹形です。

木立性のバラはツツジやアジサイなどと同じ低木を指し、自立し、花をよく付けます。木立性に属するバラは中輪から巨大輪までさまざまで、さらに木立の中でも枝がどう広がっていくかによって分類されます。

直立性木立

真っ直ぐ自立する形で育つ。スリムなタイプが多い。

代表品種:ロラファエル ロティファーニ クイーンエリザベス 芳醇など

横張り性木立

自立し育ちながらも、横に少し広がっていくタイプ。

代表品種:ロージュビリー・セレブレーション ラ・フランス ビバリーなど

半つる性(シュラブ)

半つる性として分類されるシュラブローズは、木立とつるバラの間に位置する樹形のバラで、広いくくりで扱われています。イングリッシュローズやオールドローズに多い樹形で、野生種の一部もシュラブに属します。

半つる性のバラは仕立て方次第では木立のようにコンパクトに育てることも、つるバラのように枝を伸ばして壁面を飾ることもできるバラです。四季咲きや花もちの良いもの、花型などの特徴は品種によって大きく変わってきます。

代表品種:レオナルドダビンチ オデュッセイア ナエマなど

つる性(クライミング)

クライミングローズやランブラーなどの樹形の大分類に当たるつる性のバラは、どんどん枝を伸ばして広がり成長していく樹形のバラです。つる性とは言っても、ほかのつる性の植物とは違い、自らつるを何かに絡めて覆うように伸びていくのではなく、ただただ伸ばした枝が地を這うように成長します。

クライミング樹形

つる性のバラの中でも、枝が硬く、半自立の性質を持つのがクライミングローズです。伸びてきたシュートを一度上に伸ばした後、アーチ状に曲げてやると枝いっぱいに花を咲かせてくれます。強健な品種が多く、一季咲や返り咲きを多くが行います。アーチやパーゴラ、壁面などに誘引するときれいで、太い枝ぶりなので広い場所の誘因に向きます。

代表品種:ピエール・ドゥ・ロンサール レイニーブルー パレードなど

我が家のパレード

ランブラー樹形

つる性のバラの中でも、枝が細く柔らかく、地を這うように伸びていくのがランブラーローズです。フェンスやアーチ、パーゴラや壁面などにしっかりと誘引してあげるのが一般的で、あえて誘引せず、地を這わすようにしグランドカバーとして使うことも可能です。

代表品種:モーゼル ティーランブラー フランソワ・ジュランビルなど

我が家のフランソワ・ジュランビル