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バラの主な病気一覧。病害虫をしっかりと対処していきましょう。

バラの成長にとって厄介なのが病害虫です。病害虫を放っておくと、バラが開花しなかったり、株が育たなかったりするだけでなく、バラの苗木自体が枯れてしまうこともあります。

バラの様子がおかしいなと思ったら、病害虫を疑い、原因を追究し、しっかりと対処していきましょう。

バラの主な病気

病名 発生時期
黒点病 5~11月
うどんこ病 5~10月
根頭ガンシュ病 通年
べと病 3~5月、8~10月
灰色カビ病(ポトリチス) 5~10月
枝枯れ病 3~5月、9~12月

黒点病

発生時期:5~11月

症状:葉に黒い点々が見られる病気です。黒い点々はだんだんと広がり、やがて黄色い葉になり、落葉してしまいます。病気の葉が地面に落ちるとさらに病気が広がり、菌が拡散してしまいます。

対処法:黒点病の症状が見られた葉を摘み取ります。地面近くの葉は摘み取るようにし、株もとにマルチングなどを行い菌の拡散を抑制します。黒点病は薬剤が効きにくいので、菌の除去が確実な対処法です。唯一の薬剤言われているサプロールはおすすめで、予防にはダコニールもしくはオーソサイドがおすすめです。

おすすめ薬剤

うどんこ病

発生時期:5~10月

症状:つぼみや新芽、若葉などのやわらかい部分が、育成期に白っぽい粉のようなカビに覆われる病気です。

対処法:肥料のやりすぎの可能性があります。また葉が込み合い、風通しが悪いと発病リスクが高くなります。ミラネシンが特効薬でトリフミンが予防におすすめです。

おすすめ薬剤

根頭ガンシュ病

発生時期:通年

症状:土の中の細菌が根に繁殖してコブを作ることで栄養が伝わらなくなる病気です。

対処法:対処自体が難しい病気で、場合によっては発病した苗は諦める必要もあります。発病苗の周辺の土に菌が残っていることもあるので、土ごと廃棄します。バクテローズ薬剤を使って殺菌を行うのも手です。

ベと病

発生時期:3~5月、8~10月

症状:新葉の葉脈に赤紫の斑点が出て、急に葉がなくなる病気です。昼と夜の寒暖差で、葉に露がつくと発病リスクが上がります。

対処法:風通しをよくし、マルチングを行う。

おすすめ薬剤

灰色カビ病(ポトリチス)

発生時期:5~10月

症状:雨の多い時期に灰色のカビがつぼみにつき、開花しなくなる病気です。

対処法:風通しを良くする。黒点病の薬が効果的。

おすすめ薬剤

枝枯れ病

発生時期:3~5月、9~12月

症状:キャンサーとも呼ばれる病気で、枝の切り口から細菌が入って枝の表面がカサカサになってしまいます。

対処法:発病した枝を切除し、焼却します。

バラの主な害虫

害虫名 発生時期
カミキリムシ(テッポウムシ) 通年
バラゾウムシ 4月下旬
チュウレンジバチ 4~11月
ハダニ 5~10月
コガネムシ 4~5月、10~11月
ヨトウガ 6月~11月
カイガラムシ 通年
アブラムシ 4月~7月、9~11月
スリップス 5~11月

カミキリムシ(テッポウムシ)

発生時期:通年

症状:カミキリムシの幼虫、テッポウムシが幹の内部を食い荒らし、バラの木を枯らしてしまいます。

対処法:木くずやフンが落ちていたら、穴を見つけ幼虫を針金などで引き出します。農薬を穴に注ぎ込むのも効果があります。成虫がいると産卵する可能性があるので殺虫します。

おすすめ薬剤

バラゾウムシ

発生時期:4月下旬

症状:つぼみのついた茎や芽に産卵し、つぼみを枯らしてしまいます。

対処法:殺虫剤の散布。ゾウムシの産卵があるつぼみは、摘み取り焼却します。

おすすめ薬剤

チュウレンジバチ(幼虫)

発生時期:4~11月

症状:茎に産卵し、幼虫が葉を食べます。

対処法:殺虫剤の使用。

おすすめ薬剤

ハダニ

発生時期:5~10月

症状:葉の裏に小さなダニのようなクモの一種が大量に発生します。

対処法:葉の裏を水で洗い流します。殺虫剤の使用。ハダニは耐性がつきやすいので同じ殺虫剤を使用しても効果が出なくなるので注意。

おすすめ薬剤

コガネムシ

発生時期:4~5月、10~11月

症状:つぼみや花を食害する。また幼虫が根を食べ、苗を枯らしてしまうことがあります。鉢植えなどの場合は高い確率で苗が枯れます。

対処法:コガネムシ専用の誘因トラップの設置。

おすすめ薬剤

ヨトウガ

発生時期:6月~11月

症状:広食性で様々な作物を食べることで知られている。バラのつぼみや葉、茎などを食べてしまいます。

対処法:発生初期にスミチオン剤を使用。

おすすめ薬剤

カイガラムシ

発生時期:通年

症状:枝や幹にくっついて樹液を吸います。

対処法:歯ブラシなどで擦り落とす。

おすすめ薬剤

アブラムシ

発生時期:4月~7月、9~11月

症状:新芽やつぼみの養分を吸い取ります。

対処法:牛乳を薄めて散布。殺虫剤の使用。

おすすめ薬剤

スリップス

発生時期:5~11月

症状:成虫は茎の中に卵を産み付け、幼虫が葉に被害を与えます。

対処法:殺虫剤の使用。

おすすめ薬剤